114人が本棚に入れています
本棚に追加
翼「そいつ…まだバスケ部にいんのか?」
谷「え?たぶんいると思うけど、どうして?」
翼「ん?いや、なんとなくな。」
谷「?」
谷は翼の言ってることがいまいちわからなかったが、翼の顔が少し怖かったので、なにも言わなかった。
翼「………よし!話はこんくらいにしといて!バスケしようぜ!」
谷「え?あああ、うん。」
薫「じゃあ俺も入れてくれよ。」
翼・谷「…………えっ?」
翼の顔から一粒の汗がこぼれ落ちた。
薫「授業をサボるとはいい度胸だなぁ、翼ぁ。」
翼「え?いや、あの、実はさ!俺バスケしてたら熱中症で倒れちゃってさ!そこに谷くんが来て助けてくれたんだよ!なあ、谷くん!」
谷「え?ああ、うん。」
薫「ほお。熱中症ねぇ…。じゃあなんで君は今ボールを持ってるのかなぁ?」
翼「それは…今から戻ろうと思って!」
薫「バスケしようぜ!って言ってたのにか?」
翼「え?いや、それは…」
薫「ふふふ。ちょっと来い。翼」
翼はガッチリ腕を掴まれ、木の影に連れて行かれた。
ぎにゃぁぁぁぁぁぁあ!
谷「…………………。」
翼の断末魔が校舎裏に響いていたが、谷は聞いてないことにした。
最初のコメントを投稿しよう!