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先輩A「お、おい…。どうする?このままじゃ退部だぞ…。」
先輩B「っていっても、あいつ相手に逆転なんか無理だぜ?」
先輩C「じゃあどうすんだよ…」
先輩達の顔は真っ青になっていた
翼「今頃会議~?もう手遅れじゃな~い?」
翼は先輩達を挑発した。
先輩A「せめて、最後に一本だけ決めて終わるか?」
先輩C「潔く…ってことか…。」
先輩B「それしか、ないか…。」
翼(ほぉ。ギリギリになったら暴力をふるう、漫画みたいな展開にはならなかったか…。)
翼は笑った。
翼「さぁ!俺から一本とってみやがれぇ!」
先輩A「よし!いくぞ!」
先輩B「最後の記念シュート決めてやろうぜ!」
先輩C「おう!」
先輩達「イェ~~イ!」
先輩の気持ちがやっと一つにまとまった。
翼(最後くらい楽しませろよ♪)
翼は先輩達の様子を見て、少しだけテンションが上がった。
その頃…。
武「ハァハァハァハァ」
武実は学校の周りを走っていた。
すると…。
「……オウ……イェ~イ…。」
武(?今の声…。)
体育館での声は外まで聞こえてきた。
「武実、今の声聞こえたか?」
武「聞こえたぞ。真次」
八ヶ谷 真次(一年生)
武実と一緒にバスケ部に残った貴重な一年生の一人である。
真「今の、先輩達の声だよな。」
武「ああ。どうせまた遊んでんだろ?いつもみたいに」
真「ちっ、真面目に部活しないなら体育館使わせろよ…。」
武「耐えろ。あの人達が抜けるまでの辛抱だ。それまで耐えてみせようぜ。」
真「…………そうだな。それまで走りまくって体力つけておくか。」
武「ああ。がんばろ」
武実は微笑むと再び走り始めた。
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