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翼は先輩Aにパスを出した。
先輩A「パス回してくぞ~。」
先輩B・C「おう。」
三人は三角形を作り、中心に翼を位置してパス回しをしている。
AがCへとパスをする。
それをそのまま、Bに回す。
この動作中、翼はまったく微動だにせずボールだけを目で追っている。
それを見たBは、
先輩B「よし!」
ボールをキャッチした瞬間に、ドライブを仕掛けた。
翼は反応して、Bに寄った。
Bはそれを見て、
先輩B「いけっ!」
Cへとパスをした。
Cはキャッチすると、すぐに迷わずシュートモーションに入った。
これが先輩達の考えた作戦だったからだ。
シュッ
Cは自動的に、フリーでスリーを打つことに成功した。
はずだった。
目の前が暗くなる。
すると、
パシッ
先輩C「…………は?」
翼が、先輩の打ったシュートを上に弾いた。
先輩C(おまえ、ゴール下にいたんじゃねえの…?)
ボールは高く上がっている。
先輩A「ボール取れぇ!」
Aのかけ声でCは意識をボールに戻した。
先輩C「くそっ!」
Cはリバウンドの容量でジャンプした。
が、
翼「はっ。」
Cの高さをはるかに超える高さでボールを掴んだ。
先輩C(う、うそだろ…?)
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