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翼「んにゃ、タケじゃん。お疲れ様さね~♪」
武実の目に入ったのは翼だった。
武「翼、何してたの?」
翼「タケこそ校門なんかに寄りかかって何してんのさ。」
武「今から筋トレしようと思ってよ。ランニングの疲れ取ってたんだよ。」
翼「そうっすか。」
武「んで、お前は?」
翼「薫に捕まってたんよ~。アイツ放してくんないんよ~。」
武「授業サボったんだもん。自業自得だろ。」
翼「まぁ~、そうなんだが、まあ谷がバスケやる気があるってわかっただけで損した気になれねえよ♪」
八「まじで!?」
翼「ぬお!誰じゃい!」
翼は八ヶ島が急に食いついてきたから、ビックリしてしまった。
武「こいつは唯一バスケ部に残った三人の内の二人目、八ヶ島 真次だよ。」
翼「ああ~ん、なるへそ。バスケ部ね!ならば、これからヨロシクな!仲間として!」
八「バスケ部に入んの!?」
翼「そうだけど、キミ食いつき激しいねぇ~」
八「そりゃあ、仲間が増えるんだからさ!嬉しいんだよ!」
翼「うぅ、真次優しいなぁ~。なんかありがとよぉ~。うわ~ん」
武(泣くほどか…?)
武実は翼が感動屋ということを肌で感じた。
八「んで、谷がまだやる気あるってホント?」
翼「グス…ウグ…う、うん。昼休みに話聞いてたら、先輩がいなけりゃ大丈夫みたいなカンジのこと言ってたもん。」
八「だろうな…。アイツ、先輩にボコられたんだし…。」
翼はうん、うんと頷くと、
翼「アイツは嫌な思い出もしっかりと俺に教えてくれた。なかなかいい奴だよ~。」
武「泣くな泣くな~!」
翼はまた泣いた。
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