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ガチャッ
屋上へのドアを開けると、心地の良い風が顔に当たる。
翼「うは~、こういうの俺好きだわ~。気持ちいい♪」
武「おまえ、ホモ?」
翼「バ~カバ~カ。この状況じゃなくてこの風景がだ!」
武「なんだ。ビックリした。」
タケはため息をつきながら屋上の床に座った。
それにつられて翼も床に座る。
翼「んで、話ってなんだよ?つまんなかったらドツくぞ」
武「おう。ど突け」
翼「ほお。どうやら話はおもしろい話らしいな」
武「ああ、最高に滑稽な話だ」
翼「…………?」
翼はタケの不思議な態度に疑問を持った。
武「………なんでバスケ部の先輩にケンカなんて売った?」
翼「………………え?なんのことかな?」
武「とぼけるなよ。別にキレてるわけじゃない。素直に言ってくれればいいんだ」
翼「とぼけるなって言ったって、昨日はずっと薫に捕まってたしなあ…。」
武「………バド部のヤツに話を聞いたんだけどな。この学校には残念ながら金髪のヤツはお前しかいないんだわ」
翼「…………ふぁ、タケにはかなわないねぇ…。そうだよ。バスケ部のヤツをボコったのは俺さ。」
武「…なんでそんなことした?」
翼「まぁ、むしゃくしゃしてたんだよね。薫に説教されてさ」
武「ふ~ん。むしゃくしゃしたらキミは部活を退部させるのかね?」
翼「うぐっ…、それは…」
翼はタケの言葉により、子供のようにモジモジし始めた。
武「正直に言いなさい」
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