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翼「………黙秘権は?」
武「無い」
翼「うぅっ……」
翼は困った顔をしながら、あごに手をあてて何かブツブツ言って、悩んでいる。
武「正直に言いなさい。言い訳を考えてるんじゃないだろうな?」
翼「くっ……わかった。正直に言うよ。言ってやるよ」
武「わかればいい」
翼「簡単に言うと、ムカついたからだ。」
武「……………。」
タケは翼の喋りをはぐらかそうとはせず、いたって真剣に翼の紡ぎ出す一言一言をしっかりと聞いていた。
翼「タケのバスケ部の話を聞いたとき、
少しイラ立ちを覚えた。
そのあと谷の話を聞いて、
完璧にムカついた。そんなヤツらがバスケを平然とやってるのがムカついた。
だから、バスケ部にいるガンは排除した。
ガンは排除しないと死んじまうからな。」
武「なるほど…。谷の話を聞いたから先輩Cだけボコボコだったんだな。敵討ちってやつか…。」
翼「んまぁそんなとこ。んで、先輩達がいなくなった今!俺は新世バスケ部を創立しようと思う!」
武「…あっ?」
翼「タケと谷と真次と俺!この4人で新しいバスケ部を築いていこうではないか!」
「俺、忘れてるぞ」
翼「…………………ん?今なんか声がしたような…」
武「お、俺も聞こえた。」
「おい、ここだここ!」
武「!!!
お前は!!」
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