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洸「けっ、しらけたな。」
翼「こっちのセリフだ馬鹿野郎」
二人はにらみ合った。
武「おい、これから一緒のチームになるヤツを嫌いになってどうするんだよ?仲良くいこうぜ?」
そう言うと二人は、
翼「ふん。それもそうだな…」
翼が睨むのを辞めた。
洸「ふん。」
洸は翼の方から目をそらした。
すると。
翼「だけど!………このまま終わるのはどうにも癪に触る」
洸「………何が言いたい?」
洸の問いかけに翼は鼻で笑ってから、口を開いた。
翼「みんな大好きバスケで決着つけようぜ。」
洸「ほぉ。つまり………1On1ってことか。」
翼「ザッツライ♪正解だ。」
翼が笑って、そう言うと今度は洸が笑った。
しかし洸の笑みは微笑みではなく、不気味なモノだった。
洸「いっとくけど、俺は強いぞ?なぁ、タケ」
洸は武実の目を見て言った。
武「お、おう。確かに洸は強い。先輩達の前では一度もその強さは見せなかったが…。」
その言葉を聞くと、今度は翼が不気味な笑みをした。
翼「ふ~ん。強いんならさ、俺を退屈させてくれんなよ?」
翼は中指を立てて、ベロを出して洸を挑発した。
洸「てめぇ、後悔すんなよ?」
翼「お前こそ、俺に勝負仕掛けたことを後悔しないようにな♪」
二人は笑いながら向かい合った。
翼「今日の午後四時半。場所は俺たちのザキ高体育館。」
洸「わかった。」
武(二人とも、顔がマジだな…。どうやら止められそうにもねえみたいだ。)
武実はフッと笑うと。
武「よし、時間と場所が決まったところで、教室に戻ろうぜ?」
翼「おう。」
洸「そうだな。」
三人は屋上を後にして、個々の教室に戻っていった。
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