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百階の古塔~準備~
でも登るのは大変とはいえ……いつかは頂上まで行けるだろ?
「この古塔はそう簡単には登れない、一階一階に幻想空間がある……そこで鍵を見つけないと次の階には進めない」
なるほどな……。
「………登る準備は?」
ああ……ちょっと待ってくれ、食料とかはどうなるんだ?
「この世界は飢えという感覚はない」
つまり……食わずして生きていけるって事か?
「そう」
いい世界だな……人はいないが
「古塔の中には人はいます、バーチャルだけど……」
まぁいいか……だが夕
「……?」
どうやったら入れるんだ?入口もないぞ?
「……これを見て」
ん?何か書いてあるぞ?
古塔の壁にうっすらと字があった。
『臆するな 息詰まるが 突き進め』
???
まったく意味がわからなかった。
なぁ夕
「……これの意味を解いて」
やっぱりか……
俺は意味を考えた。
……突き進め?
壁で突き進めないじゃないか。
無理に突き進んだら痛いじゃないか。
ん?臆するな……
ようするに怖がらず進めばいいって事か?
俺は壁に手を触れた。
!!
手が壁をすり抜けた
なるほど…そういう事か。
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