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俺は夕と共に同じ風景が続くゴーストタウンを歩いていた。
なぁ死者の世界なんだよな?
「……そうです」
俺は生者だから死者が見えないんだよな?
「……何故それを知ってるんですか?」
まぁ小さい時に聞いた事があるからな
「……………」
夕は黙ったまま道を突き進む。
そしていつまで歩いただろうか……。
突然夕が行き止まりの壁で止まった。
どうした?行き止まりだぞ?
「………待って」
夕は手を壁にかざすと………。
壁が……消えた。
「……こちら」
俺は目の前の光景に驚いた。
天を貫く程の高さを誇るタワーというのか………。
いや塔、古いから古塔でいいだろう。
「………こちら」
俺は古塔に見とれながら夕についていった。
「あなたはこの古塔をてっぺんまで登って、それがあなたがここに来た理由」
これを登るのか?
「あなたはこの世界の創造主に選ばれし人間だからこの古塔に挑戦するのが使命、ちなみに帰ってきた死者はいないから生者になら、というのが創造主の考え」
なるほどな……。
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