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~変な奴~
ケイはいつもの様にバイクで走り回っていた。
ケイ「ん?」
見晴らしの良い丘に見慣れない一人の少年が座っていた。
ケイ「なんだアイツ?見た事ない奴だな」
ケイは不思議とその少年が気になりバイクを止めて丘の上に行く。
ケイ「おい。お前誰だ?この辺の奴じゃないだろ」
少年「…」
少年は一度ケイの方を向き、すぐに背中を向けた。
ケイ「オイ!!ナメてんのかお前!!」
少年はこちらを振り向きクスッと笑う。
ケイ「何がおかしいんだよ!!」
少年は悲しそうな顔で思いも寄らぬ事を言った。
少年「お前なんで無理して強がってんの?」
ケイ「なっっ!!」
ケイは驚いた。今まで人にそんな事を言われた事がなかったのだ。
自分は強い。
誰もがそう言っていた。
ケイ「意味のわかんねぇ事言ってんじゃねぇよ!!お前喧嘩売ってんのか?」
少年「あっ。俺ナオキ。よろしくな。」
少年は愛らしい笑顔で答えた。
ケイ「名前なんか聞いてねぇよ!!」
ナオキ「この丘いいだろ。ここにいると落ち着くんだよなぁ」
ナオキはケイが怒っているのをおかまいなしに話しをし始める。
ケイ「ハァ~。なんだコイツ。なんかやる気なくなったぜ」
ケイはナオキのあまりのマイペースにあきれて力が抜けた。
ケイ「お前変な奴だな。怖くねぇの?」
ナオキ「何が?」
ケイ「俺だよ。」
ナオキ「お前が怖い?怖いってよりも可愛い奴だな」
ケイ「はぁ?気持ちわるっ。お前やっぱ変だよ」
ナオキ「そういえば名前は?」
ケイ「ケイ。この辺の奴は大体俺の事知ってるぜ」
ナオキ「じゃあ帰るか!!」
コテッ←ケイがこけた
ケイ「はぁ?まあいいや。じゃあな」
ナオキはそお言うと去っていった。
ケイも家に帰り坊主の少年と不良仲間達とダラダラしていた。
ケイ(アイツなんだったんだろ…。俺見て怖がらないなんて…。)
ケイはナオキの事が気になってしょうがなかった…。
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