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そして高橋ちゃんはポロポロと涙を流し始めた。
リコラや二コラは、ギョッとして高橋ちゃんを見ている。
そしてラルは、そんな高橋ちゃんに笑顔でそっとハンカチを差し出した。
なんとなく見ててキザなホストに見えてくるのは僕だけだろうか。
だってほら、ラルは何も喋ってないのに『ほら、これで涙を拭きなよ。』ってなってるもん。
そして、高橋ちゃんはそのハンカチを受け取り涙を拭くと口を開いた。
「その人形を・・・探して欲しいんです・・・。」
「なんでその人形なの?新しくて似たような人形買えばよくなーい?」
僕は疑問に思い、高橋ちゃんにそう聞く。
けれどすぐにボスに黒い笑みを向けられたため、僕は口をつぐんだ。
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