#1-1

7/7
前へ
/623ページ
次へ
「あ、あの・・・依頼人の高橋 杏奈(たかはし あんな)です・・・。」 インターホンからはおどおどとした声が聞こえる。 「ミシェル、開けてあげなさい。」 ボスがミシェルにそう言うと、ミシェルは嫌そうな顔をしながらも扉を開けに向かった。 ガチャッ 「ハロー。」 ドスッ 「いたッ!!」 「ミシェル、依頼人はお客様ですよ。友達感覚で挨拶をしないでください。」 「僕なりの挨拶なんだけどな・・・。っていうか頭にチョップ地味に痛い。」 「失礼しました、お客様。どうぞ中へお入りください。」 リコラはミシェルを華麗にスルーすると、依頼人に笑顔を向けた。 「え・・・あ、はい。」 リコラに笑顔を向けられ少し戸惑った依頼人だったが、苦笑いしながら事務所へと足を踏み入れた。
/623ページ

最初のコメントを投稿しよう!

232人が本棚に入れています
本棚に追加