4人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
夢花村(ムハナムラ)、ある山奥に存在するこの村は、村人達が助け合い、一人一人が自由に過ごしていた。この物語はある夏の日のその村の一軒の家の二階から始まる。
「き……ゆき……秀行!起きなさい!遅刻するわよ!」
「ん……」
お袋の声が聞こえる。俺、成宮秀行(ナリミヤ ヒデユキ)は黒い髪の頭を掻き、目を開けて目覚まし時計を見る。すると、時計の針は8時を指していた。
「やっべぇ!」
俺はそう叫ぶと、急いで制服へと着替えると、テーブルに置いてあったサンドイッチを手に取り、それをくわえながら家を出た。
最初のコメントを投稿しよう!