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俺が通っている夢花村の唯一の学校、夢花(ユメハナ)学校。生徒は15人。詳しく言うと、小学生が七人、中学生が四人、そして、俺達高校生が四人通っている。ちなみに学校が始まるのは8時30分だ。
そんな学校だが、みんなが助け合い、楽しい日々が続いていた。
ダッシュで校門を走り抜け、廊下を全力疾走し、8時25分に俺は教室前に着くと、間に合ったと思いながら教室の扉を開けた。その瞬間、上から大量の水と共にバケツが落ちてきた。
「ま……またお前かぁっ!翔太郎ぉっ!」
「あーあ……せっかく先生のために仕掛けたのに何やってんだよ秀行……」
俺がそう叫んで茶色い短髪の少年、宮谷翔太郎(ミヤタニ ショウタロウ)に近寄ると、翔太郎は落ち込んだような顔をしてそう言った。
「それはこっちの台詞だ!ってか勇子先生に仕掛けてどうするつもりだったんだ?」
「そりゃあ水をかけて服を透けさせる事が目的に決まってんだろ!だってあのナイスバディだぜ!目に焼き付けといて損はな……「はいはい。うるさいから。あと、あれ、自分で片付けろよ」
俺が翔太郎にそう聞くと、翔太郎がなにやら語り出したので、俺はそう言って先程のバケツと、揺れた床を指差した。
この会話で気付いた人もいると思うが、翔太郎は変態である。
「分かったよ。床拭いている間にもしかしたらパンツが見えるかもしれな……「オイ……欲望が顔と口にでてるぞ……」
翔太郎が鼻の下をのばしながらそう言ってバケツの所に歩いていったので、俺は翔太郎にそうつっこんで席に座った。
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