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写真集の真ん中あたりに、ページと次のページが貼り付いているみたいでうまくめくれない部分があった。
萌絵梨ちゃんはそのページにどんな写真があるかも覚えている。
数多の良質で素晴らしい写真たちの中でも特にお気に入りのカット―――セーラー服のスカートから膝の上が僅かに覗いている写真。
今時ありえないほど清純な写真たちの中で、これが最も露出の多い写真だ。
萌絵梨ちゃんは写真集を机の上に置いて、ページをゆっくり剥がしてみた。
生乾きの液体が、セーラー服姿でサッカーボールを蹴ろうと脚を振り上げている萌絵梨ちゃんのほとんど全身を、汚してふやけさせていた。
「ふ……ふえええぇぇ……!!」
萌絵梨ちゃんは妙な叫び声を上げて、そのまま固まった。
奈緒が隣席から首を伸ばしてくんくん匂いをかいで、代わりに説明してくれた。
「んっ! この匂い! 間違いない! 男の人が自分でシコシコってやって、どぴゅってぶっかけたんだ!!」
みんな、ザーメンをぶっかけられた萌絵梨ちゃんを想像して、教室中が淫靡な吐息に包まれたのは言うまでもない。
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