俺に触れて。

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雪。雪。雪…。 『さみぃって……』 寒すぎるだろ。 手とか頬とか 痛いし。 『……つばき……』 ため息混じりに呟く。 …こんなの 俺らしくないよな ……なんて もう、ずっと前から 解ってた。 変だ。 告白…… 想いを告げたあの日から 俺の時間は 止まったままで まだ… つばきから 返事聞けなくて。 嫌われた…… 訳じゃない…はずだけど。 『榊お兄ちゃん?』 『っ!!ぅわっっ!?』 考え事に集中し過ぎて 周りを見ていなかった為に 無駄に驚いて仕舞った。 心臓に悪いな。 『ごめんなさいっ……悩み事?』 心配そうな瞳で 見つめてくる。 萌えるだろ…。 やめろぉ……ハァハァハァ 『大丈夫だよ。気にすんな』 『ウソだぁ……っ』 顔を近付けてくる。 あぁ…ホントに 止まらなくなりそう。 はっ……犯罪だぜ \(^p^)/←タヒ 『だ…大丈夫だって!それより、もうそろそろ冬休みだよな?』 慌てて誤魔化す。 襲っちまうなんて ヤバすぎる。 俺ヤバい。危険。 『あ、うん!クリスマスに終業式だよっ』 クリスマス……か。 冬休みに入れば…… つばきに会えないな。
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