伝える想い。

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『お…おはよう』 少女の姿を目で 捉えると 何故だか鼓動が高鳴る。 『おはようございます』 浮かない顔。 暗い瞳。 『何か…あったの?』 尋ねると驚くキミ。 次第に目を俺から反らして呟く。 『やっぱり…榊お兄ちゃんにはバレちゃうね……』 瞳には涙が浮かぶ。 『話せよ、つばき…』 不意に少女の名前を呼ぶ。 自分でも不思議だった。 何でか……少し 胸が痛かった。
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