閉鎖的な病院

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神経をはりつめてこれを書いている。 今の私がアルコールの虜になっているからといって、腰抜けだの、偏執者だのと考えないでいただきたい。 これから記す書きつけを読んでもらえるならば、私がアルコールを、さもなくば死を必要としなければいけない理由を少しでも察していただけるでしょう。私、立山麻美は以前、段宇井地(ダンウィッチ)サナトリウムから新種のウィルス、ミ=ゴの研究の手助けを依頼された。私の覚えている限りの再現をしよう。
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