■漢字専門用語解説■

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■国字(和字)■ 漢字の様々な字義を引用しそれらを組み合わせ新たな字として日本が独自に作った漢字である。当然、国字の存在は中国では知らないはず(あったらすみませんm(_ _)m) 国字の特徴は音読みが9割ないこと。字義からの引用で生成された漢字なのでほぼ訓読みしかない。あとこれはあまり聞かないかも知れないがマニアな方までに行くとかなり字体が奇妙なのが多い。 例、人が動く⇒[働]   身を美しくする⇒[躾(シツケ)] ■異体字■ 下記の総称。 ■旧字(旧字体)■ 昭和くらいには普通・正式とされていた字体をこういう。つまり新字の元が旧字体というわけだ。字義は同じ、だが字体は僅差に変わるものもあれば歴然と変わるものもある。共通点としては9割新字より画数があがること。旧字は全体的に字形が複雑。 一番分かりやすい例では (旧字)國⇔国(新字) (旧字)澤⇔沢(新字) なお、難漢字の字体パーツは旧字体に関した字体パーツが多い。 ■新字(新字体)■ 旧字の逆。旧字体があったものが新字に改訂されたものを新字体とゆう。 多分この新字体を我々日本人が使っており、中国では旧字体を普通に使っているだろう。 9.5割、新字体は常用漢字圏内。 ■本字(正字)■対象の漢字の俗字、新字、略字といったあらゆる字体のもととなった字体。 旧字体と新字体の関係がある漢字については旧字体を本字と言い 俗字と普通の漢字の関係がある漢字については普通の漢字を本字と言う 旧字体と意味は同じに見えるが、対象の漢字のもともとの字体であって一般的には新字体に改訂されたもとの字に対しては言わない。 例、(新字)円⇔圓(〇旧字体・×本字)   (俗字)皈⇔帰(×旧字体・〇本字) (俗字)邉⇔(本字)辺(新字体)⇔邊(旧字体) ■俗字■ 本字ではないが、世間一般に使われている漢字。いわばIF漢字というやつだ。 世間一般といわれても個人差で一般さは違ってくるので、初めて見たなんてことは結構ある。 ちなみにこの俗字の存在意義はわからないww 例、(本字)恥⇒耻(俗字)   (本字)館⇒舘(俗字) ■略字■ 読んで字のごとく本字の字体が複雑な漢字なために簡略された字体を言う。 ほとんどの"新字体がこの簡略を使って"いる。 旧字体と新字体の"工程"が略字と言っても過言ではないだろう。 とは言っても普通に新字体でなくても旧字体でなくても略字は存在する。 例、(本字)轟⇔軣(略字)
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