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「佐藤。おら、授業行け」
「嫌。お腹痛いから寝る!」
そう言いながらベッドに座る。
「またかよ…。お前は1日に何回腹痛(ハライタ)になれば気が済むわけ?」
ため息をつきながら、あたしのほうを見る。
「女の子の事情なんですー」
「それならさっき薬あげたろ。飲んでねぇの?」
「だって…これ嫌」
「文句言うなよな」
眼鏡をはずしながら苦笑する、先生。
「薬自体、飲めないし」
そして、あたしが座っているベッドに座る。
「何なら…俺が口移しで飲ませてやるよ?」
「何言って…」
「無理矢理飲ませてやってもいいよ?」
顔がどんどん近くなっていく。
あたしは思わず、目を瞑る。
すると、鼻をつまんできた。
「先生が生徒なんかに手なんて出せねぇよ」
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