第三な幼女

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アトラクションはたくさんあるが、はっきり言って絶叫系は苦手だ。 しかし、僕の気持ちを知ってか知らずかスズちゃんはいきなりジェットコースターを選んだ。 「スズちゃん、まずは慣らしでメリーゴーランドなんてどうだい?」 「えー、スズはあれに乗りたいよ」 「でも、ムツミちゃんが苦手かも…」 「わたしは大丈夫ですよ、どちらかと言えば好きですし」 くっ、まさかムツミちゃんもか、いきなりあんなの乗ったらこのあとに支障がでてしまう。 「あーっ、じゃあ二人で乗ってきなよ待ってるから」 「やだ、兄ぃとムツミちゃん三人で乗りたいの」 「そうですね、せっかくですから一緒に乗りましょう」 だめだ、二人から上手く逃げることはできないようだ。
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