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結局ジェットコースターに乗り、その後も二人に振り回された。
ありったけ遊び閉館が近づいてきた。
そんなとき、一人の可愛らしい少女が目にとまった。
その少女は閉館が近いにも関わらず、一人ベンチに座っていた。
「ちょっとごめんね、君どうしたの」
迷子かもしれないから声をかけた、決して少女だからではないよ。
「………」
少女からはなにも返ってこない、もしかして僕変な人と思われてるのか。
「君は迷子かい?親と一緒にきたの?」
彼女はなにも答えないまま、首を横に振った。
迷子じゃないのか…親と待ち合わせだろうか。
「親と待ち合わせ?」
しかし、またもや彼女は首を横に振った。
「じゃあ親はどこだい」
そう聞くと彼女はやっと口を開いた。
「一人できた…」
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