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不老不死とはいったいどのような感覚でその長い時を過ごしてきているのか、どのような心境で数多の時代を見てきたのか。
学問を子供たちに教える私でもそれを知る術は無い。
「なあ、慧音。……慧音?」
「おっ、すまない。何だ?」
寒空煌く冬の夜。私は思わず隣にいる彼女――妹紅の話を聞き逃してしまったようだ。
先ほどの思考を脳の奥に追いやりながら妹紅に聞き返す。妹紅は少しばかり訝しげな表情を見せた後にどうやら気になったのだろう話の内容を変え様子を伺うように話しかけてきた。
「いや、最近何かあったのか?時々元気が無いようにみえるんだけど」
「ああ……最近宿題を忘れる子がちょこっとだけ増えてな。少し疲れてるだけかもしれない」
彼女にしては鋭い指摘、私はとにかくくだらない嘘をついて誤魔化す事にした。
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