電脳暗号

71/73
前へ
/982ページ
次へ
「該当する機体は、どの機関の登録リストにも載っちゃいない……。 マニュピレーターと稼働フレーム。 破損しちゃいるが、コイツはまるで……。」 「――ティタノマキナ。」 肩を竦めた俺の言葉と、テッドの溜め息が同時に吐き出される。 奇妙な静けさが辺りを覆った。 「……ホントに、か?」 ラッシュが巨大な骸を見上げて声を震わせた。 「やっぱり、か。」 テッドはサングラスを元に戻しながら、ルークを見上げた。 「だが、疑問点は山積みだ。 ……ティタノマキナが何故、宇宙に? そして、お前が何者かって事も含めて、な。」 パットはそう言いながら、ゆっくりと銃口を降ろした。 「昨日のキャッシュ(ジューダス・コイン)は本物だった。 ……だが、こっちは一体なんだ?」
/982ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7016人が本棚に入れています
本棚に追加