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「昨日の酔いどれトークから、アンタが〈密林の黒豹〉に関係あるってことは判った。
……この世界じゃ超有名人だからな〈スナーリング・ハープ〉ビンセント・ブラックシャドウは。」
「彼の配下に〈エッジ〉ってヤツは居ねぇ。
だが、妙な動きがあるのは事実だ。」
……妙な動き?
俺は両手を挙げたままの姿勢で、パットを見つめる。
そろそろ限界なんだけどな。
「彼の店〈One Step Down 〉が閉店している。
傭兵達が〈ツナギ〉を取る為の酒場が閉店するなんてな、ちょっとばかりおかしな話だ。」
「腕、下ろしても良いか?」
俺は、パットに向けて眉を持ち上げて見せた。
……なんなら手錠にして貰っても良いんだが。
「生憎だが、もう少し我慢して貰おう。
……っつーかヒトの話を聞けぇっ!」
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