7016人が本棚に入れています
本棚に追加
/982ページ
……こんな〈超〉有名人達に囲まれながら、今頃になって気付くとはな。
俺は、立ち昇る紫煙越しに、皆を見回して肩を竦めた。
……いやはや、自らの迂闊さを呪いたい気分だぜ。
しかし、軍閥とは反目する立場にある〈ベンチャーズ〉をスポンサーとし、兵器の試作テストやプロデュースを生業の一端とする彼等が、ウロボロスの配下である訳もなく、俺は、恐れていた危機を回避したことを知って、少々安心しているのだった。
(作注:軍閥に加入出来ない、或いは要塞都市経営に参入出来ない新興企業をベンチャーと呼ぶ。また、新興企業同士が軍閥に対抗する為に提携を結び、互いをフォローすることがあり、こうした勢力をベンチャーズと呼称するのだ。小さいながら多数の勢力がある。)
最初のコメントを投稿しよう!