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映し出されたのは南海の人工島と、巨大な神像の軍団。
天空を穿つように聳える銀の塔は、遥かなる宇宙へと伸びた天の橋立。
現代に蘇った〈バベルの塔〉軌道エレベーターの、光り輝く偉容だった。
……ビデオ・モードか。
俺は、ティタノマキナ聖堂騎士団と、ユグドラシルの三女神によって為された〈ラグナロク開戦宣言〉を思い出して身を竦めた。
あの日、俺はあの場所に立ち、大群衆と女神達の祝福を一身に浴び、嫉妬と羨望に晒されながら小さな胸を躍らせていたのだ。
『諸君!南米大陸侵攻作戦に於いて、我々、防疫戦線は甚大な被害と犠牲を被った!
旗艦ハイペリオンを失い、仲間を、友を、そしてあなた方の親愛なる家族の一員を失ったのは、筆頭たる私の責任だ!』
――!
俺は、見馴れた筈の映像に現れた、突然の変化に眼を見開いた。
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