辺境騎士団

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苛ついた様子のラッシュが叫んだ。 「ここに在るのが本物のルーク・オブ・ドラグーン。 そして、そのマキナドライバーが俺って訳だ。」 俺は、ゆっくりと髪を掻き上げ、頭皮と首筋に埋め込まれたシナプスターミナルを皆に晒す。 「〈あれ〉は、ヨシュア・アナテマじゃない。 恐らく組織によって培養された、彼のクローンだろう。」 俺は、秘密の全てを話して良いもんかどうか迷っている。 全てを知るには彼等は若すぎるし、それを知ると云うことが、彼等の未来を奪うことになりかねない事実に、俺は恐怖しているのだ。 ……どうしたモンかな? 全てを話せば彼等の立場が危ういし、かと言って〈命の恩人〉に嘘をつくのは気が引けた。 「……影武者ってヤツか?」 困り果てた俺に、ローラは助け船を出す。
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