インタールード2

6/27
前へ
/982ページ
次へ
モニターには、オープンソース化されたマキナのフォーマット(素体)が幾つも映し出され、タイプ別のスペックが比較表記されている。 「随分、いろんなタイプがあるみたいね?」 話の向きを変えるべく、私はシィンの肩越しにモニターを指差した。 「でも、オープンソース化された設計じゃ、バリエーションは出せてもオリジナルの出力は期待できない。所詮は劣化コピー止まりだね。……そもそも、最新の第三世代型人工筋肉ですら、2/3が関の山さ。」 振り向きもしないまま、シィンは肩を竦めた。 「でも、こっちにはオリジナル素体がある訳よね?」 「試作一号機、非登録コード〈クィンリィ・オブ・アルビオン〉――白巨人の女王様、か……。いや、むしろ〈眠り姫〉って感じかな?」
/982ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7017人が本棚に入れています
本棚に追加