インタールード2

10/27
前へ
/982ページ
次へ
モニターにはネガから現像したらしいデータが、自動再生でコマ送りに流れる。 「僕以外にも、おんなじような目にあってる人がいたんだ……。」 背中越しの声に悔しさが滲む、私は迷ったが話の先を促した。〈男〉を慰めるような真似だけはしたくない。 「これを元に、ティタノマキナが造られたって訳?」 「――そう、僕はこれと同じ物を見たことがあるし、これを所有している人を知っている。」 〈これ〉が骨を指すのか、写真を指すのかで意味合いが変わってしまうが、顔を上げたシィンの瞳がそれを告げていた。 「僕は、僕のマキナを造ってみせる――!」
/982ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7017人が本棚に入れています
本棚に追加