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リベンジに燃える瞳は、ギラギラとした獣のような光を宿していて、普段の好奇心に溢れた幼さは影を潜めている。
それは既に成熟した〈男〉の眼差しなのだ。
……やれやれ。
対抗できる手段が整えば、アイツと対峙するのは自分でありたい。命懸けの賭けになるのならば、せめてアイツと刃を交わすのは自分でありたいと思う。
頼もしさを増した天才エンジニアの横顔に、私は思わず頬を弛めたのだった。
「――ところでさ、うちの司令官様が〈羽根の人〉に拘るのってなんでかなぁ? やっぱ、あれかな、女の意地ってやつ?」
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