インタールード2

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厄介なのは、無重力プラントを必要とする企業群がこぞって統一議会支持を表明してしまったことで、必然的に都市部治安は悪化しだしているのだった。 しかし、いずれにせよ今回の救助が徒労に終わった事実は否めない。 「機動騎兵の次は、マキナの都市配備だってんだからな。」 「オージー地区の都市間戦争ですか?」 ルナの言葉に溜め息がまじる。 「ポールシフトと極圏拡大によって雪に閉ざされた地区で、資源を争っての民衆蜂起ですな。……しかし、些か作為的な臭いのする事件です。」 「海に囲まれていた筈のオージー地区にキメラが出現したのは、旧軍の実験部隊のせいだって噂もあるしな。キメラに散々やられたうえ、助かったのが螺曲がった地軸のせいだってんじゃ報われねぇ。あそこは荒んでるんだ、もともと。」
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