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「ノーラ、お風呂に入りましょう。」
「朝風呂ってか、そいつぁ優雅だな! 俺は一眠りさせて貰うぜ?」
にこやかなルナを尻目に、欠伸の止まらないコバヤシ大尉とウイッツ副司令は自室へと向かった。
げんなりした顔の私の手を引き、ルナは鼻唄まじりで通路を進むのだった。
――●
立ち込める湯煙には、ローズのバスキューブが香っている。仮にも軍艦の一画に、猫脚のバスタブやら、真鍮を填め込んだ装飾付きのユニットやらが鎮座ましましているのはお笑い草だが、白で統一された清潔な空間の趣味は、決して悪くはない。
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