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「家族なんて言われちゃ、やらねぇ訳にいかねぇよな!」
「おぅ! 家族ってな全員揃って団欒しなけりゃならん! 一人でも欠けちゃあイカンぞ!」
「ほんじゃ、欠けてるヤツを取り戻しに行かなきゃなんねぇよなぁ!」
「おぉっ!」
人望というか、単純馬鹿集団というか、下心を隠しもしない面々に呆れながらも、私とマスターは一丸となった〈クーデター部隊〉に感嘆の溜め息を洩らしたのだった。
そう言えば、あの時のルナも薔薇の香りを身に纏っていたように思う。
コンタクトを外し、白に近い髪を結った彼女は、あの日もこうして儀式を執り行ったに違いない。
――強くなる為の。
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