前触れ

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「兼人、起きて…ねぇってば~起きてよ~」 「何だよ、こんな朝から?」 俺の名前は小峰嶋兼人(こみねじまけんと)。 大学2年生だ 「遊びに行く約束だよ?」 そしてこいつは彼女の霧奈由美(きりなゆみ)だ。 「そうだったか?」 いつものようにとぼける。 「酷いよ!!忘れるなんて…グスッ」 「…行くぞ」 「へっ?急に引っ張らないでよ!!」 奈由美がちょっと怒って言ったが彼女の顔は正直だ。 手を握られて嬉しかったんだろう 「お前、顔真っ赤だぞ?」 その一言でより一層赤みがまし、俯いてしまった その仕草が俺は好きだった そしてご飯を食べてるときにそれは起きたのだった… バターン 何かが倒れた音 見るとレジ前に中年の男性が倒れている 店員が応急処置をし、救急車で運ばれたがその方は亡くなったらしい… 手にお札を持って…
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