近くにいること、心の中身

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「直樹みたいに、誰かにパラサイトして生きていきたいからなぁ~。」 香川は笑った。 「ちょっとぉ!!俺は寄生してないですよ!!ヒモじゃなぁ~い!!見た目はそれっぽく見えるけど…。」 むきになって直樹は言い返した。 そんな姿を見て香川は楽しんでいた。 「…嘘。」 杏樹は香川をじっと見た。 彼は私の言葉に怯まなかった。 杏樹は香川の“大人な返し”に慣れっこだった。 彼女を作らない理由、結婚しない理由…杏樹は気付いていた。 “私が繋ぎ止めているからだ。”  
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