近くにいること、心の中身

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「一緒になりたいって思うけど、杏樹を見ると、同じように亨も見えるんだ。 だから…手も足も出ないってのが本音。」 叶わないと思っているのに側にいたいと思っている自分は“パラサイト”しているんだと香川は言った。 二人がそんな話をしていたなんて考えもしない杏樹は、化粧室から戻ってくると二人の真剣な顔に驚いた。 「難しい話ですか??」 香川は動揺することなく、 ただ一言“帰ろうか”と呟いた。  
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