バックパッカーとの遭遇

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列車の中で日付が変わり、絶望的な気分になっていた。周りの中国人はみんな寝ている。どうしたら眠れるか教えてほしい。 やることが無いので、1から千まで気持ちゆっくり数えてみる。数え終わり、時計を見ると20分しか時間が経ってない。これ以上続けるとおかしくなるのでやめた。次はひまわりの種でも千個食うか。だめだホンマ狂ってまう。 うとうとしてると夜が明けてきた。明るくなったが乾燥した大地が見えるだけで変化が無い。昼間は少し寝たり、買い食いをして時間を潰してまた夜がきた。 ケツと腰の痛みが限界に達してるので、寝てもすぐに目が覚める。朝方に洛陽に着くので、北京まで買った切符は勿体ないが、頭と身体が壊れそうなので、くやしいが下車することにした。洛陽につくと直ぐに北京までの切符を手配し、明日の深夜発の寝台を取れた。 歩くのも面倒だったので、駅近くの招待所(外国人の宿泊不可)にチェックインし、昼過ぎまでゆっく寝た。腹が減ったので起きて飯を食べに行くついでに洛陽の町をうろついた。もともと来る予定のない町だったので、駅で観光地図を買って白馬寺というお寺に行った。お寺の近くで飯を食べて、散歩しながらホテルに戻った。
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