バックパッカーとの遭遇

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敦煌へ向かうために昼過ぎに北京西駅に到着する。チケットを購入する時に下見をしたから、迷うことなく発車待ちスペースにたどり着いた。出発まで一時間以上あるのでビールと煮ピーナッツを購入し、地球の歩き方のコピーを見る。敦煌は柳園という駅が最寄りで敦煌にはバスで向かう、柳園には午前3時に到着する。『バスがないんとちゃうの?』チケットを買った時は何にも考えてなかったが不安に襲われる。『夜明けまで駅で待つか朝までやってる飲み屋で飲んで暇潰そう』と前向きに思考していると出発の時間が近くなった。 ホームへのゲートが開くと列車に乗るであろう数百人が我先に列車に乗り込むのでわたしも波に呑まれて駆け足で列車に乗り込む。ほぼ指定席なのに何故あの人等は急ぐんやろう・・・早く着いたら褒美にあめ玉もらえる訳やないのに・・・ わたしが購入したチケットなハードベッドで1スペースに三段ベッドが2つあるものだった。二段目が自分の席だったので荷物を置き、中国語の教科書をもって通路に移動する。すぐに出発したので外の景色を眺める。
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