バックパッカーとの遭遇

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北京市街を抜けるとすぐに田園風景にかわりしばらく経つと近くに居た中国人がわたしに興味があるらしく話し掛けてきた。はじめは『何処まで行くの?』などソフトな質問だったが、話してるうちに『富士山は何処にあるんだ?』などどうでもいいことを聞く尋問になってきて、挙げ句には数人に囲まれ早口で容赦ない質問攻め。中国語を勉強してるとはいえ、数人からマシンガン・トークをされると正直疲れるんで、まだ明るかったがベッドに退散した。 偶然だが自分がとったベッドは二段目でベストな位置だった。一段目は赤の他人の中国人に座られるし、荷物を勝手に置かれる。三段目は外が見えない。中国人に攻められないベッドで勉強したり景色を見ながらビールを飲んだりしていると暗くなってきたのでカップラーメンを食べて早いが寝ることにした。
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