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夜明けと同時に周りが起き始め、大声でしゃべりだす。
あぁ、うるさい・・・やかましぃのぅ・・・起きるん早すぎやろがっ!などと意味も無く毒づき、目が覚めてしまったので外を見ると田園風景など無くなり、乾燥した殺風景な大地が広がっていた。黄色い岩肌に植物は所々しか生ない初めて見る風景に軽く感動を覚える。日本や留学先では味わえない大陸を移動していることを実感する。
車内の二日目は教科書を読み、飽きたら中国人と話してみたりしているとあんまり退屈しなかった。昼間も車内はうるさく、切符の点検が多かった為に昼寝ができずにいたので、夕飯も食べずに寝てしまった。
午前3時に敦煌最寄りの柳園に到着する予定なので腕時計のアラームで2時半に起きて下車する準備をはじめるが、3時を過ぎても列車が止まる気配がしない。列車が遅れてる説明など一切無いので不安な気持ちのまま一時間ほど闇のなかでぼけぇっとしてたら、4時過ぎにようやく柳園に到着した。
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