バックパッカーとの遭遇

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敦煌へ向かうバスの中で話をしてみるとわたしを含めた日本人全員が初対面のようで、何処から来ただとか何処に行くだとか話始める。みんな長い旅の最中で陸路でイタリアまで行く人やパキスタンから日本へ戻るような人だった。 留学生などわたし一人で年齢も一番若かったので気後れしたが、わたしにとって彼らが話す内容が未知の話だったので興味を持っていろいろ質問した。 みんなわたしのことも好意的に受け止めてくれ午後から砂漠に一緒に行ってくれることになった。 ホテルにチェックインして一番安い8人部屋に案内される。わたしは元々シングルをとろうとしてたが、成り行きで初めての一人旅がドミトリーになってしまった。部屋に入ると数人泊まってる人がいたがまだ早朝なのでまだ全員寝ていた。一緒に来た人達もベッドに入ったのでわたしも仮眠しようとするが、眠れないんで二時間近くベッドでごろごろする。 8時前に起きて朝飯を食べに出ようとしたら、バスもベッドも隣の川田さんが声をかけてくれたので一緒に市街にでた。ホテルの従業員に市場の場所を聞いて安いところで粥と揚げパンを食べる。市場へ直行する行動が旅行慣れしてるように見えたらしく、感心されてすごく嬉しかった。
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