ア イ シ テ ル

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ある日僕等は夜、学校に来ていた。 二人で真っ暗な校舎を歩いたりして それなりに楽しんでいた。 そろそろ帰ろうかと校庭へ出たとき 君は僕に後ろから抱き着いた。 そして君は僕の背中にこう言った 『死にたい』 と。 その言葉を聞いて、黙ってしまった僕を見て 君は目の前で 『嘘だよ。心配しないで?』 と言った。 その顔は明かに笑いながら 泣いていた。
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