ア イ シ テ ル

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ある日、校舎内で君を見た。 その光景を見た僕は、言葉が出なかった。 そこには 廊下の真ん中に顔を押さえて立つ君と 回りで言葉を投げかける人達。 その人達の言葉に僕はまた言葉を失った。 『〇〇をやったのはお前なんだろ』 『性格ブスじゃモテねーよな(笑』 『嘘ばっかりついてんじゃねーよ』 『嘘つき』 『さっさと自供しろ』 『バーカ!!』 等と言う言葉で彼女を罵る。 彼女は肩を震わせ泣いている。 それに、廊下に出ている全員の目線が彼女に向けられている。 彼女に向けられる視線と言葉、 腕を振り回しても 追い払っても 空回り。 「嗚呼、嘲りが止まない-・・・」
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