青い春

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震えるほどの希望を きっと僕は欲しがっている 君が望むほどのものでは ないとして ただそれは 青い春であってほしい 置き去りにしてしまった たぶん、僕自身は 未だに体育館のビロードから 脱け出せずにいる 巻き戻せないテープに ため息を吐くしかないのか! (誰かのせいにして) 見えない明日に 時計を合わせなければならない (一寸の狂いもなく) それが苦痛だと、なぜ なぜ、吠えることもできないのか わからない ただ、 青く背伸びすることを 止めてしまった僕は 震えるほどの希望を ずっと欲しがっている
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