僕とあの子と紙飛行機と

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丸くて小さな顔で、ウェーブのかかったふわふわ髪で、大きな、吸い込まれそうな瞳を持った女の子が、僕をじっと見ていた。 僕も見返してみたら、その子は満面の笑みで、手を振ってきた。 僕も振り返した。 その日は僕が走って帰っちゃったから、それで終わった。 その何日か後、僕はあの女の子の家まで来てみた。 彼女は前と同じ窓から顔を出した。 そして、何かを飛ばす。
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