出逢い

8/12

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
俺は大人しくソファーに座って彼女とご飯を食べた。 「ねぇ…?君、大学生?」 「あ…ハイ。」 そう言えばお互いの事、よく知らないな。 ま、いつもそうだけど。 「23って言ってたね。てことは4年生だ。就活?」 「そーゆー話。萎えるからやめてくんね?」 「アハハ、萎えたら?もっと萎えさせてあげるよ!」 (コイツ…まさかヤらせない作戦か…?) 「やりたい仕事とかないわけ?」 「はぁー…。将来とかどーでもいいんで。」 俺の言葉に彼女は一瞬悲しそうな顔をした。 「え…何だよ。」 「別に。つくづく残念な男だと思って。」 「オマエさぁ。」 ―パシッ 「いてっ!」 俺は彼女に頭を殴られた。 「如月小夜姫。って言ってんでしょ!!」 と、言って彼女はニコッと笑った。 「…せ、せれなさんは…彼氏居ないだろ!?」 「あーん?あんた喧嘩売ってんの??」
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加