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「アハハ。君怒らせんの面白いんだけど。」
「俺は全然面白くない。」
「せっかく生きてるんだから、誰かを…本気で好きになったら?」
そう言って俺を見つめた彼女は凄く綺麗であの顔は今でも鮮明に覚えてる。
ご飯を一通り食べ終えて俺はさっきまでヤる気満々だったけど…。
ひとつだけ、どうしても聞きたくなった。
「小夜姫さん…のその左手の指輪は…その~…。」
「あぁ…これ?何だと思う?」
「実は結婚…してるとか?」
「それはない。あたし結婚は絶対しない。」
「じゃあ…何?」
「なんだろう。男…除け…??」
「なにそれ。結局男とラブホ来てんなら男除け効果ないじゃん。」
「アハハ。君、面白いねぇ!!!!」
「なんなんだよ。」
「アハハハ。」
―その時笑っていた彼女の目から涙が零れ落ちた。
「え??💦」
「ごめん。」
慌てる俺に彼女は目を伏せて言った。
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