13人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
「や、俺…何か言っちゃいけない事を…。」
「ううん。君は…悪くない。」
泣いている女が居ると条件反射的に抱き締めてしまう。
俺は彼女をゆっくり抱き寄せた。
抱き寄せてから“また、蹴られるかも”と思ったが彼女は俺の背中に手を回した。
ドキドキした。
「…ねぇ。」
「ん?」
「人と人は傷付け合うのにどうしてまた出逢って誰かを求めると思う?」
「え?さ…さあ。」
「考えて。」
「…寂しいから?」
「そっか。君は寂しいのね。」
「何?心理テスト?」
「ううん。」
「答えは?」
「出逢うって、もう決められている事だから。」
「そうなの?」
「君もあたしも決められ今、此処に居るのよ。」
(なんかいい雰囲気だ。今がチャンス!!!!)
キスをしようとした瞬間…!彼女が俺を突き飛ばした。
最初のコメントを投稿しよう!