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目を上げると、如月小夜姫が居た…。 俺は思考停止した。 「魁、あの子…って……ストーカー1人増やしちまったな。」 狼がポンと俺の肩に手を置いた。 俺は思考再開した。 「失礼ね!誰がストーカーだっつうのよ。」 「おま…小夜姫さん、えっと…じゃあ、何故ここに?」 「それはこっちのセリフなんだけど!!」 「や…俺の通ってる学校だし…。」 「マァジで?」 「マジ……ッス。」 「はぁー日本って狭っ!てか、世間狭いわ。あたし、この学校の“WAKI”ってサークルのOBだから。」 「え!?ここの卒業生?」 「うん。」 (なんて事だ…神様…。) 「えっと、小夜姫さん?俺、若宮狼[ワカミヤロウ]って言います。俺“WAKI”のサークル入ってます!」 『うっそ。』 小夜姫さんと2人で思わず声を揃えてしまった。 「なんで同じサークルで気づかねぇんだよ。」 「や、だってお前の知ってのとーり俺学校の後はバイトばっかだし。」 「それに、あたしOBだけどめったに現れないし。」 「では、何故に今日に限って現れたのですか?」
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